トピックス - 「大阪都構想」住民投票の告示にあたって,熟慮のための反対投票を呼びかける声明
大阪市における特別区設置(=大阪市廃止・分割)に対する賛否を問う住民投票(5月17日投票)が4月27日に告示された。大阪自治体問題研究所では,この大阪都構想に関して,再三にわたり,その内容および決定過程の問題点を指摘し,その撤回や決定プロセスの中止を求める声明を発表してきた。3月18日公表の「「大阪都」構想(=「大阪市廃止分割」構想)の承認議決撤回を求める声明」は,特別区設置協定書の内容には数多くの論点が提起される一方,市職員に対する箝口令が敷かれたうえに反対派学者の出演をめぐって報道機関への圧力が掛けられる等,この問題に関する自由な言論空間が損なわれるという異常な環境の中で,都構想が市民の暮らしにどう影響するのか全く知らされないまま住民投票を実施することに反対する立場を表明したものである。